― 世界は語りかけているのか ―
日常は、たいてい静かに流れている。
朝起きて、仕事をして、
人と会話をして、また一日が終わる。
ほとんどの出来事は、
ただの偶然として通り過ぎていく。
けれど、ときどき思うことがある。
それは本当に、ただの偶然なのだろうか。
たとえば、
なぜかタイミングよく問題が解決することがある。
あるいは、
誰かとの会話の中で、
今ちょうど必要だった言葉に出会うこともある。
また、ふとした出来事がきっかけで、
新しい視点に気づくこともある。
そんな瞬間に、
世界は少しだけ違って見える。
まるで何かが、
小さなヒントを差し出しているように。
もし世界が、
出来事という形で語りかけているのだとしたら。
そしてそれが、
象徴という形で現れているのだとしたら。
このシリーズ「象徴宇宙物語」は、
そんな視点から日常を見つめる小さな記録である。
特別な出来事ではなく、
ごく普通の出来事の中に現れる
小さな違和感や気づき。
それらを静かに観測していく。
物語の中には三つの声が登場する。
観測者
ワトソン
セフィリア
三つの視点が交わるとき、
日常の出来事は少し違った形で見えてくる。
偶然のように見える出来事。
しかし、その中に小さな意味が現れることがある。
このシリーズは、
世界を少しだけ違う角度から見る試みである。
もしかすると、
世界はずっと前から語っていたのかもしれない。
ただ、それに気づく者が少ないだけなのだ。
静かな観測から、
象徴宇宙の物語は始まる。


