2026年– date –
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覚醒編
TEMPLE CODE CHRONICLE 覚醒編 32|ママの歩く道
ママの歩く道 昨夜、玄関にそろえておいた靴へ、澪は足を入れた。 足首の留め具を締め、立ち上がる。 昨日履いていた靴より、少しだけ足首がしっかりしている気がした。... -
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TEMPLE CODE CHRONICLE 覚醒編 31|市場の匂い
市場の匂い 海沿いの道から坂へ戻る手前で、玲が足を止めた。 「少し寄っていこうか」 建物の間に、布の日よけが見えた。 その下を、人が行き来している。 「市場?」 ... -
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TEMPLE CODE CHRONICLE 覚醒編 30|青の重なり
青の重なり 目を開けると、知らない天井があった。 澪はしばらく、その白さを見ていた。 窓の方から入ってくる光が、日本の部屋とは違う場所に落ちている。 廊下で、器... -
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TEMPLE CODE CHRONICLE 覚醒編 29|三人分の夕食
三人分の夕食 空港を出てから、澪は何度か窓の外を見た。 乾いた道路。 低い建物。 白っぽい石の壁。 遠くに見える海。 車が進むたびに、空港で感じた匂いとは少しずつ... -
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TEMPLE CODE CHRONICLE 覚醒編 28|影のある人
第28話 影のある人 最初の航空機を降りたとき、澪はまだ朝の途中にいるような気がしていた。 けれど、乗り継ぎ空港の大きな窓の外には、すでに強い昼の光があった。 端... -
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TEMPLE CODE CHRONICLE 覚醒編 27|まだ暗い朝
第27話 まだ暗い朝 目覚ましが鳴る少し前に、澪は目を覚ました。 部屋は暗かった。 窓の外にも、まだ朝の色はない。 庭の照明だけが、葉の裏側を薄く照らしている。 枕... -
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TEMPLE CODE CHRONICLE 覚醒編 26|空けておく場所
空けておく場所 月曜日の朝、教室の壁面表示に、夏休みまでの日数が大きく映し出された。 《あと五日》 数字の周りでは、青い魚と白い雲がゆっくり動いている。誰かが作... -
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TEMPLE CODE CHRONICLE 覚醒編 25|持っていく匂い
持っていく匂い 日曜日の午前、グリーンオアシスの料理区画で、澪は小さな布袋を三枚、作業台の上へ並べていた。 白。淡い緑。少し青みのある灰色。 どれも手のひらに収... -
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TEMPLE CODE CHRONICLE 覚醒編 24|こちらの午後、向こうの朝
こちらの午後、向こうの朝 午後一時五十八分。 澪はリビングの時計を見ていた。 輸送ケースは、壁際へ横にして置かれている。 作品を収めてから一度も動かしていない。... -
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TEMPLE CODE CHRONICLE 覚醒編 23|ママのいる場所へ
ママのいる場所へ 土曜日の朝、澪がリビングへ下りると、奏人はもう朝食を並べ終えていた。 焼いたパン。薄く切ったトマトと白いチーズ。卵と野菜の入った温かいスープ...
